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ジオン治療

ジオン治療は2%の硫酸アルミニウムカリウム+タンニン酸という液を30~40ml(痔核の大きさによって異なる)痔核に注入することによって血流を遮断し痔核に無菌性の炎症を起こし数週間後に炎症の修復反応である線維化を起こさせて痔核を退縮させるものです。
従来の入院手術にせまる効果がある画期的な方法です。
薬液の注入直後から硬化が始まります。注入には約5分~10分を要します。十分肛門括約筋を緩めて正確な部位に注入する必要がありますので腰椎麻酔科の注入が必要です。注入当日は入院を必要とします。(一過性の発熱等に備えます)
問題なければ次の日に退院となります。

ジオン注による治療法(痔核硬化療法)

ジオン注

「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。
痔核を切り取る手術とは違い、痔核の痛みを感じない部分に注射するので「傷口から出血する」「傷口が傷む」というようなことはありません。入院期間の短縮が期待できます。

ジオン注ってどんな薬?

ジオン注の有効成分

硫酸アルミニウムカリウム・・・出血症状や脱出症状を改善
タンニン酸・・・硫酸アルミニウムカリウムの働きを調節

ジオン注の投与の方法

ジオン注を投入する前に肛門周囲への麻酔か、下半身だけに効く麻酔を行います。

四段階注射:ジオン注は一つの痔核に対して4ヶ所に分けて投入します。
(痔核に薬液を十分浸透させるためです)
痔核が複数ある場合は、それぞれに投与します。
薬液の注入直後から硬化が始まります。注入には15分~20分を要します。
投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にします。
※一過性の発熱等に備え、注入当日は入院を必要とします。

ジオン注の経過

 

ジオン注を投与後は、比較的早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。脱出の程度も軽くなります。


投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して脱出が見られなくなります。(1週間~1ヶ月)


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