今までとは全く異なる治療法ですが、ヨーロッパで試みられて、よい結果が出ています。
IBSの患者さんの腸内では細菌のグループに乱れが起こっていることは、この10年はっきり分かって来ましたが、それをどうやって元に戻すか今一つ決め手が無かったのが現状で
す。
痛み、下痢、ガス等に対処的に薬を使う事はあっても根本から治療することは出来ませんでした。
そんな中で超高速DNA判定器の出現以来、虫垂が身の中ではたしている役割がほぼ解明され、それと共に新しいIBSの治療が進められました。
即、虫垂の内部にはバイオフィルムと言われる1600種にも及ぶ腸内細菌のそれぞれの為の部屋があり、この中に原種の細菌が存在していることが分かったのです。
この為、大腸内の細菌の乱れを一度完全に専用の抗生剤で排除してやると、バイオフィルムからその人本来の細菌が出て来て菌の乱れを治すという方法です。
約5年間にわたってテストが繰り返され、バンコマイシンとリフキシマという薬が有効と判断され欧米では治療が始まっています。
日常生活にIBSの為、支障があるような方の場合、試してみられるとよいと思います。
特に、リフキシマは1日400円と安く殆ど副作用は報告されていません。
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