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ジオン治療

ジオン治療成績報告

昨年ZION(ジオン)の治療が認可されて以来、私共の施設で治療を受けられた方はすでに2000名以上にのぼっています。ここでZION(ジオン)治療を受けて6ヶ月以上の方々200名についてどのような結果であったか調査しました。

200名の内容は脱出するが押せば戻る内外痔核の方が112名。押し込んでも脱出してしまう脱肛の方が41名。直腸の粘膜が緩んで出てくる方(高齢による直腸粘膜脱)が18名。更に高齢のための括約筋機能低下で粘液がもれ、腸が脱するタイプの方が22名。脱肛やポリープなど他の痔疾患が合併している方が7名の計200名でした。
ZION(ジオン)治療のみで治療した方がこの中の152名(76%)で残りの24%の方がレーザーや超音波等の治療を追加する必要がありましたが、GION(ジオン)を使用しない例は、ありませんでした。
全例の平均入院期間は2.2日でほぼ95%の方が1泊で退院可能であり、これがZION(ジオン)の最大の効果だと考えています。
又、鎮痛剤を必要とした方も全体で19名と10%以下でその他の方は、痛みの訴えはありませんでした。
これは、痔核の根治術としてはまったく画期的なことです。
術後の訴えをみますと、約2週間肛門の違和感を訴えられる方が多いようです。ZION(ジオン)は、約1ヶ月かかって少しずつ薬の有効性が進んでいきます。始めのうち違和感の強い方は鎮痛剤を必要としましたが、これも10%以下でした。
治療日から2週間以内に大量の飲酒によって2日間強い痛みを訴えられる方がありますが、これも鎮痛剤で治癒しています。
始めの2週間はZIONによる硬化で肛門の一部が硬くなる場合が31%ありますが、これも2ヶ月を過ぎると硬さは消失していました。

【結論】

  1. 初期の内外痔核手術の平均入院期間が2.2日であった。
  2. 現在は、痔核根治手術とZION(ジオン)の併用の場合も95%が一日入院です。
  3. 鎮痛剤の量がZION(ジオン)治療以外と比べて1/7以下で済んだ。
  4. 早期(術後3日目)から日常生活に戻ることが出来る。
  5. 術後2週間は激しい運動や大量の飲酒は控えることが望ましい。
  6. 従来の手術と比べると痛みが画期的に減り、術後出血の危険もほとんどない。
  7. 最後に全例の中で2回目のZION(ジオン)を必要とされた方は2名でした。

(2006年10月現在)

肛門疾患入院手術件数の推移

平成19年  195例
平成20年  243例
平成21年  280例

と増加しています。 内外痔核の治療はZIONのみが約40%、ZIONと切除と併用が 60%でほぼ全例が1日入院で終了しています。

(2011年4月現在)

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