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過敏性腸症候群(IBS)の新しい知見と治療法の発見

過去にはIBSはストレスから発症すると考えられていましたが、1990年頃から別の原因があるとの考え方が主力となってきました。
2000年カナダでの水道の事故で5000人もの人がO-157(病原性大腸菌)中毒をおこし、これが治ったあと、約半数の人にはIBSが発症、更にこの中の半数は8年後もまだIBSが完治していないことからIBSは感染性腸炎のあと腸内細菌の乱れから発症する事が推定されました。2012年、大腸菌のDNAがほぼ全て解析された時点でIBSは腸内細菌の乱れから発症することが証明されました。
即、IBSは大腸菌のバランスの乱れが原因でおこる可能性が高く、過去に言われたストレスで発生するという考え方は訂正されました。IBSの患者はストレスがかかると状態が悪化しますがストレスが原因で発症しているわけではありません。
現状分かっていることは、膨満感の強い人は正常と比べて、シアノバクテリアが多い、腹痛で苦しんでいる人はプロテオバクテリアが多いということです。
又、IBSは炎症性疾患とは異なり、腸の表面に潰瘍を作ることはありませんが、正常な時にはない炎症が腸の別の場所に生じており、体は腸と細胞の間に隙間を作ってそこから水分を出して、トラブルのもとになっている物質(2016年現在、完全に特定されていない)を体の外へ洗い流そうとしていることが分かっています。又、便秘の患者では細菌グループの全体で異常に細菌量が増えていました。IBSの人々のマイクロバイオータは健康な人と比べて単に違うだけでなく不安定です。即、細菌グループ間の細菌の存在量比率が高くなったり低くなったりと移りかわりが激しいことがわかってきました。

 

 

このような不安定な腸内細菌をもとに戻す方法は存在するのでしょうか

(1)プロバイオテクス(ヨーグルト等々の健康食品)は有効か

大型のカップ入りヨーグルトでも菌の個体数は200億個くらいであり、人の大腸菌の100兆個と比べると0が4つ不足している。即、大腸菌を補充する目的としてはあまりに少なすぎる。この為、食べても安全だということは分かっているが健康に効果があるかは不明。
又、人にとって有効だということは証明されていない。

 

(2)プレバイオティクス(大腸菌を育てるサプリメント)は有効か

(2)のような外から菌を補充するという方法は可能性が疑わしい為、生きた菌ではなく菌を増やす。
餌をサプリでとれるか。 これに対する答えは、サプリメントとして作られた物であれオリジナル(タマネギ、ニンニク、ネギ、アスパラ等々)であれ、プロバイオテクスよりは利益はずっと大きい。 現在も食中毒の回復期や皮膚炎の治療にすでに使われて有効であることは証明されている。しかし、これらの研究はまだ初期段階にすぎない。

(3)現状で分かっている大腸菌の不安定さの改善策はあるのか

大腸菌の不安定さを改善できるものは、全粒の穀物とナッツ類である。これは人で証明されている。 又、白米や精製したパン、精製したうどん等の麺類は一過性に血糖を上昇させこれがインシュリンを大量に分泌させることから、身体に炎症をおこしこの炎症が肥満や糖尿病をおこし、これが免疫機能を低下させる。 大腸菌の不安定さがこれを助長するため、大腸菌を安定させる食物を摂取し、身体が炎症をおこす食品(動物性の食品)出来るだけ減らすことが重要である。 高血糖を引き起こす食品の他に人は動物性の食品(肉、魚、卵、牛乳等々)をとることで身体に炎症をおこすことが分かっており、何らかの症状を持つ人にとってはこれを出来るだけ避けることが病気を自然に治して行くための大切な要因の一つと言える。

 

第三の免疫大腸菌について

 

過敏性腸症候群(IBS)に関する情報


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